スライド①
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近年、欠損補綴に対するオプションとしてインプラントは重要な選択肢の1つとなった。
年々その治療術式・材料は急速な進歩を遂げ、従来では対応の難しかった症例に対してもインプラントの治療法が可能となった。
今回我々は,前歯部の高度な骨吸収を伴う症例に対し、オンレーグラフト、サイナスリフトを行い、審美的改善を目的とするインプラント補綴を経験したので報告する。
スライド②
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患者は36歳女性の女性。主訴は歯のないところに歯を入れて欲しい。左スライドは初診時の口腔内写真、右スライドはオルソパントモ写真である。
患者は以前に交通外傷により上顎前歯部に欠損を生じ、それをメタルボンドブリッジにて修復していたが、ブリッジの破損を機会に来院した。
初診時、上顎前歯部は高度に歯槽骨の吸収が認められた。
平成12年1月27日、C4状態の右上1、左上123を抜歯。左上2は埋伏残根状態であった。左上の3は骨癒着をしていた。これら一連の抜歯処置により、前歯部歯槽骨の吸収はより顕著となってしまい、審美的な補綴修復にはかなりの困難が予想された。
スライド③
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スライドは抜歯終了後のオルソパントモ写真およびCT写真である。
インプラントを埋入する部位の歯槽骨の状態を改善するためには、なんらかの方法で歯槽骨の状態を改善する必要があった。
オンレーグラフト、サイナスリフトの応用にて垂直・側方の骨造成を行い、その後にインプラントの埋入を計画した。
スライド④
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平成12年5月24日、明海大学歯学部口腔外科第一講座へ紹介。同年10月30日に入院下にてオンレーグラフト,サイナスリフトを同時に行った。左右スライドは、術中の所見を示す。
自家骨は下顎オトガイ部より採取した。ブロック状の骨を用いてオンレーグラフトを行い、海綿状骨は主としてサイナスリフトに使用した。
スライド⑤
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採取しえた海綿状骨は約4.5CCで、これをボーンジェクト2CCと併用した。その後予後は良好であった。
左スライドは術中の所見、右スライドは、骨の造成前後の口腔内の比較写真である。
スライド⑥
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左スライドは術後5ヶ月の口腔内写真、右スライドはオルソパントモ写真である。
スライド⑦
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左スライドは、このときのCT写真で、上顎歯槽骨の改善が認められる。
平成13年6月、右スライドに示すようにインプラントを埋入した。左上3部、右上23部へITIインプラントφ3.3mm。長さ12mmを埋入。左上2部は口蓋側が繊維化治癒しており、骨の状態が思わしくなく、埋入を断念した。
右スライドの右は、平成13年12月に印象採得時の口腔内写真である。
スライド⑧
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上部構造物は、左上3部、右上23部サイドスクリューによる術者可徹式のメタルボンド・ブリッジとした。左右スライドは最終補綴物装着時の口腔内写真である。
スライド⑨
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スライドは最終補綴物装着時のオルソパントモ写真並びにデンタル写真である。
歯槽骨の骨造成は垂直,側方ともほぼ満足する結果が得られ,右上32部および左上3部にインプラントを埋入することができた。
上部構造はサイドスクリューにて術者可徹式ブリッジとしたが、審美的にも十分満足する結果が得られた。
結論・結語
今回我々は高度な骨吸収を伴う症例に対し、審美的改善を計るため、オンレーグラフト、サイナスリフトを応用してインプラント治療を行った。従来の方法では改善は難しく、本法により満足のいく結果を得た。
他方、移植骨の確保に大変苦労した。今後ドナーサイト、マテリアルの研究・開発が進むことを期待したい。










